NHK土曜スペシャルドラマ「とんび」に黒塗りのワム80000登場
NHKで平成24年1月7日からスタートの土曜スペシャルドラマ「とんび」(全2回)に専用線や黒塗りの貨車が登場する。
このドラマは昭和37年の広島を舞台にしたもので、重松清の小説が原作。主人公は運送会社に勤めている設定だ。
そのため貨物駅での積み卸しのシーンが登場し、そこには赤い入換え動車と黒い貨車が登場する。昭和37年頃の黒貨車といえばワム90000 やワム70000 だ。
さて、予告編とメイキング映像が、とんびスペシャルコンテンツから見ることができる。
ここで確認すると、撮影に使われたこの貨車はワム80000のようだ。
時代考証的にはワム80000は正しくないが、雰囲気を出すために黒く塗ったことは頑張ったと言えるだろう。編成の最後尾に連結されてい車掌車の8000 も当時の編成ではないだろう。
動力車を使わずに人力で編成を動かしているようだ。となると停める時は手ブレーキを使用しているのかもしれない。
ロケは昨年9月に北九州市で行なわれたということだ。
追記
実際のドラマでは。る冒頭から貨物列車の荷下ろしシーンに加え、物語の中盤までにも数回登場する。
放映後に NHK のサイトでとんび “瀬戸内通運” ビフォーアフター日記 プラットフォーム編というスペシャルコンテンツが公開された。
撮影の裏側が分かる貴重な写真が満載のコンテンツで、ワム80000 の陸送写真などが掲載されている。ドラマを見ていない貨物ファンも必見のコンテンツだ。
このページの内容によると以下よう様なことがわかる。
- 撮影は北九州市・門司港の「旧農水省食糧事務所門司倉庫」沿いにある専用線跡
- ワム80000は5両で、広島車両所の「SUPPLY LINE」のロゴの入った緑ワム
- 他に門司からJRの入換え動車とヨ8000が陸送
- 運転シーンは大人数による手押し
物語の後半では鉄道輸送は廃止となりトラック転換されるようで、専用線跡の線路は舗装されてしまっている。そのため14日放送の後編では専用線のシーンは登場しないと思われる。
撮影後に専用線跡や車両たちがどうなったのかが気になるところ。入換動車は動かないようですが、貨車は他の映画やドラマ撮影などにも使えると思うが解体されてしまったのだろうか。
追記
リンク先の NHK サイトのページが消えたので WebArchive にリンク先を変更しました。
コメント・トラックバック
Sorry, the comment form is closed at this time.
[…] NHK土曜スペシャルドラマ「とんび」に黒塗りのワム80000登場 (2012年1月4日) […]
ピンバック by 「とんび」のワム80000は広島の “SUPPLY LINE” 車 — 2012-01-9 02:02