小名木川駅跡地にショッピングセンター竣工
東京・江東区の旧小名木川駅跡地に、6月4日、大規模商業施設が竣工しました。イトーヨーカ堂が運営するショッピングセンター「Ario北砂」の施設です。商業施設とスポーツクラブが入っています。大きな駐車場があるので車で訪れました。1時間は無料、1,000円買い物すると3時間無料となります。
ショッピングセンターの敷地内には当時の小名木川駅の貨物ヤードを思わせるようなものは見あたりません。ただ、いまでも道路を隔てて越中島貨物駅への貨物線が健在です。複線として残されており、現在は信号場として機能しているようです。
この日もお昼過ぎに、レール輸送を行なった DE10 が単機で駐機していました。ただ、撮影はかなり背の高いフェンスがあるため、工夫が必要です。くれぐれも無茶はしないようにしてください。
さて、この土地はJR貨物が保有しています。JRF は本業の鉄道貨物輸送のほかにも、旧貨物駅跡地の再開発など不動産事業にも力を入れています。JR貨物の全収入の2割近くが不動産収入です。
時代の流れとはいえ、貨物駅や操車場跡地がどんどん減っていきビルなどが建ち並んでいくのを目にすると、寂しいものがあります。
サッポロビールも恵比寿駅再開発による不動産事業の方が儲かっているというのも皮肉な話です。
JR貨物にとっても、豊橋駅の複合商業施設、刈谷駅前のオフィスビルに続き、今回ご紹介した小名木川駅跡地と不動産開発が続いています。JR貨物にとって将来的に不動産ビジネスがどれだけのウェイトを占めるようになるのか。民間企業であれば利益追求のためになにが起きても不思議ではありません。
いざ環境のために鉄道輸送と思った時には、線路も駅のスペースも再開発で無くなっていたということにならないように、国は一刻も早く鉄道貨物に対する策を講じていかなければならないと思います。
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