官営鉄道 富山停車場跡
2013-5-15 01:51
官営鉄道北陸線(後の国鉄北陸本線)が東進して富山まで開業したのは1899年(明治32年)。
当時はまだ神通川が蛇行しており、現在の松川~いたち川のルートを通っていた。この流れを人為的に変更する大工事が行なわれることになっていたため、当時の富山駅は神通川の西側に設けられた。現在の田刈屋から駒見にいたる敷地だ。
当時は呉羽山の北側を迂回するルートだった。
神通川の開削工事が行なわれたあとの1908年(明治41年)11月、北陸線の魚津延伸にともない富山駅は現在の位置に移転した。わずか10年足らずしか使用されなかったが、当時は駅前に店が軒を連ね賑わっていたという。
それまでに富岩運河を掘った土砂で旧神通川は埋め立てられ、現在の富山県庁や富山市役所・NHK・電気ビル・赤十字病院など中心市街地の主要な施設が建てられている場所となった。松川はその名残で、地図で見ると元々の川の形がよくわかる。
現在跡地は住宅地となっており面影は全くないものの、田刈屋東交差点から南側にいったところに記念碑が設置されている。
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