RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
本日は映画1000円の日ということで、RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語を観てきました。結論からいうと感動しました。鉄道好きでなくてもお薦めです。
大企業のエリートが、50歳を目前にして地方のローカル私鉄の運転士に転身するという物語です。中井貴一が演じる主人公が、母親が倒れて田舎の島根に戻ったことを機に、昔の夢だった一畑電車の運転士になるという夢を思い出し……という展開となっています。
仕事に追われ、昔の夢を忘れてしまっていた、好きなことをなにもやってこなかったという部分に共感できる人も多いのではないかと思います。
私も子どもの頃は鉄道が好きでした。、とくに臨海地帯にある貨物列車の専用線なんかが好きだったのですが、大人になった頃にはすっかり好きだったことも忘れてしまいました。たまたま引っ越したアパートの裏にセメント貨物の専用線が来ていたのに、数年間はまったく気にとめませんでした。
その貨物が無くなるという数ヶ月前にたまたま引き込み線の写真を撮影をするようになり、昔の気持ちを思いだし、仕事に忙殺されていた自分を反省する転機にもなったので、そのあたりのことが映画の主人公と重なってしまい共感してしまいました。ちなみに私は運転にはまったく興味がありません。
話を映画に戻しますと、この映画の中では、家族関係もうまくいっていない主人公が、運転士を目指すことにより、夫婦関係や娘との関係なども修復されていきます。主人公と同期で入社する若い新人もいまどきの若者という感じで、みていてハラハラさせられますが、彼も成長していく姿が描かれます。
キャストの中では娘役の本仮屋ユイカが可愛く演技もよかったと思います。この映画は “ALWAYS 三丁目の夕日” や “つみきのいえ” の ROBOT がプロデュースしているのですね。でも CG は一切使っていないのだそうです。背景のきれいなボケが多用された美しい映像でした。
そして、この映画の魅力は一畑電車のデハニ50という旧型の電車でしょう。荷物室を併設した昔ながらのリベットの目立つ車体、ドアも手動、室内も木造です。これは鉄道好きでなくても「いいなあ」と思える電車のはずです。
残念ながらこのデハニ50は現在は本線走行ができない状態ですが、映画の公開に合わせて出雲大社前駅で7月4日まで展示されているとのこと。活用方法の検討も進められています。再び本線を走る日が来るといいですね。
また、この夏に発売される鉄道コレクション第12弾で、デハニ50が登場します。この鉄コレシリーズは比較的安価なのですが、ブラインドパッケージ方式の販売なので、開けてみるまで何が出てくるかわからないという曲者です。基本的には1/10 の確率です。(シークレットもあるので厳密ではありません)
確実にデハニ50の模型が欲しい場合は箱買いするしかないのですが、このタイミングでの発売は狙っているとしか思えませんね。映画に感動したら、いまのうちにボックスで予約しておきましょう。以下、鉄コレつき限定ブルーレイ・DVDの情報です。
ブルーレイ・DVD情報追記
ブルーレイ・DVD が10月14日に発売されることになりましたが、なんと、デハニ52・53 鉄道コレクション付き限定豪華版 DVD/BDが発売されます。予約受付を開始しています。
鉄道コレクションと同じデハニ 52 に加え、鉄道コレクションに含まれない(シークレットかもしれませんが)デハニ53 も付いています。確実に欲しい人もこちらがお薦めですね。
ブルーレイ | DVD |
---|---|
コメント・トラックバック
No comments yet.
Sorry, the comment form is closed at this time.