旧新橋停車場と0哩標識

2022-5-22 10:52

パナソニック汐留美術館の隣には旧新橋停車場がある。汐留地区は鉄道発祥の地だ。1987年の国鉄民営化までは貨物列車や荷物列車が発着ししてた場所でもある。

旧新橋停車場をパナソニック汐留美術館から眺める

先日4月23日のブラタモリ「鉄道スペシャル」の回でもこの場所に訪れていた。この場所は 1936(昭和11)年に0キロポストならぬ「0マイル標識」と約3mの線路・ホームが復元されている。1958年には鉄道記念物に、1965年には《旧新橋横浜間鉄道創設起点跡》として国の指定史跡になっている。

旧新橋停車場と0哩標識

創業当時の線路は砂や小石で枕木が覆われていた。またレールにはひっくり返して使える双頭レールが使われている。この停車場も半分は枕木が小石を被せて隠された状態を再現しているのだとか。蒸気機関車時代のプラットフォームも今より低く、ガラス張りのビルに囲まれながらもここだけはノスタルジックな空間だ。

旧新橋停車場に復元されたプラットフォーム

隣接して鉄道博物館の分室として鉄道歴史展示室がある。この建物は150年前の鉄道開業時の駅舎を模した外観になっている。これは汐留地区の再開発工事のときに発見された石段の遺構に基づいたものだそうだ。無料で見学ができる。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

このときは『鉄道博物館100年のあゆみ 1921-2021』が開催されていた。初代鉄道博物館(後の交通博物館)がまだ万世橋に合った頃の写真などが展示されていて、小学校の頃に社会科見学で訪れたことを懐かしく思い出した。つくづくノスタルジーである。

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