生誕100年 ジャクソン・ポロック展 東京国立近代美術館
2012-2-12 23:14
東京国立近代美術館で開催中の生誕100年 ジャクソン・ポロック展(展覧会公式サイト 2012年2月現在)に行ってきた。
床に広げた大きなキャンバスに絵具を流し込んだり、注いだりして描く独特の技法で全米的な注目を集めた近代の画家だ。その代表的な作品《インディアンレッドの地の壁画》は、200億円の価値があるといわれる。
これが絵? 価値があるの? と思う方もあるかもしれない。抽象絵画の好きな私は、ポロックの特に全盛期の作品はいい絵だと思う。もちろん意味は分からない。あくまで自分の部屋に飾っても良いと思えるかどうかで判断している。
さて、この展覧会ではポロックの初期の作品から全盛期、そして急逝するまでの歴史を追って作品展示されている。そのため最初は具象的な作品が並ぶが、ピカソの影響を受けてキュビズム、そして独自の技法へと発展させていく過程がよくわかる。
具象から抽象へ、中心のある構図から平均的な画面構成への変化。それでいて決してカオスではなく一定の秩序を感じさせる作品だ。そんな彼が後期には自身のイメージを破壊するように具象を取り入れるなどの変化も見て取れる。
個人的にはもう少し全盛期の作品群を多く展示してもらいたかったが、なかなかバランスのよい内容だったかもしれない。
ジャクソン・ポロックのようにあんな絵を描いたら楽しそうだと思った方には、ブラウザでポロック風の絵を描けるサイトがある。
似て非なるものだが雰囲気は楽しめる。
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