9.11 から10年
2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生しました。当時アメリカ西海岸に滞在していた私は、テロに巻き込まれる米国の姿を目の当たりにしました。
ロサンゼルス空港も閉鎖され、予定の飛行機では帰国できず滞在を延長しました。テロ翌日のホテルの新聞はいまも手元に残っています。
アメリカに滞在していてテロの時に恐怖を感じたのは、テロ行為そのものよりアメリカ人の反応でした。昨日までとは打って変わって “God bless you” というカードや垂れ幕を掲げる人たちに、アメリカはキリスト教国家なのだということをまざまざと見せつけられました。
そしてアメリカは対テロ戦争という名目でアフガニスタンやイラクを攻撃し、キリスト教とイスラム教の一神教同士の相容れない戦いが始まったのです。
あれから10年。この間、世界のあり様は大きく変わりました。リーマンショックもあり、もはや資本主義が正しいという幻想を持つものはいないでしょう。
今年、テロ首謀者とされるオサマ・ビン・ラディンが殺害されましたが、911 から10年を前に決着を付けたいということなのでしょうか。 しかし実際には報復攻撃もあるでしょうし、いまでもイラクやアフガニスタンは混乱しています。両国に間に挟まれたイランの状勢も気になります。
インターネットも発達し、メディアの位置づけも変わってきています。マスコミが世論を操作するような行為は監視される時代となりました。
そして今年3月11日の東日本大震災から半年経ちました。日本人の冷静な行動はまだまだこの国に希望があることを示してくれましたが、東京電力をはじめ原子力発電はもはや立ちいかなくなりました
この混迷の時代に何を目指すのか。しっかりと考えていかなければならないと思います。
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