丑の日には電気化学工業のヒスイうなぎを
丑の日です。ウナギと言えば浜名湖産や宮崎産・鹿児島産などが有名ですが、日本海側でも新潟県糸魚川市で養殖が行なわれています。「ヒスイうなぎ」という名前で知られているのでご存じの方も多いと思います。
この「ヒスイうなぎ」を養殖しているのは、実は養鰻家ではなく、電気化学工業の工場なのです。そうです。あのセメントやセラミックスや雨どいを作っている電気化学工業(デンカ)です。
驚かれる方も多いかもしれませんが、電気化学工業の紹介ページによれば、
「養殖うなぎ」は、青海工場の火力発電所の温水があること、またpH7.2でカルシウム分に富み、養鰻に最適の姫川が工場の近くを流れていることから、昭和48年に事業をはじめました。養殖池は6,000m2を擁し、サイズ別分養による粒揃えに努めるとともに、豊富な水量を利用しての流水方式の養殖をとり入れているため、当社の活鰻は容姿、味ともに関東市場で高い評価を得ております。
ということで、自前の火力発電所の余熱と、姫川の清流がウナギに最適ということで、30年以上も前に始まった事業なのです。2003年には約24万匹を出荷。活ウナギだけでなく、白焼きや蒲焼きにも加工されて出荷されています。
このヒスイうなぎは主に関東地方のウナギ店などに出荷されています。臭みもなく脂ののりもよく評判のようです。
さて、このデンカウナギの白焼きと蒲焼きを個人でも注文することができます。といってもネットショッピングなどはありません。同社のうなぎ販売所に直接電話をして、価格表と申し込み用紙を FAX してもらいます。代金は銀行振込です。
蒲焼き・白焼きとがあります。1パック2匹入りでタレは別売りです。2パック・3パックの贈答用は箱入りになります。また白焼きで1/2カット×2(1匹分)が5パックでタレ付き・箱入りというのもあります。(今年は変わっているかもしれません。)贈答には後者の方が高級感があっておすすめです。もちろんクール便で全国に届けてもらえます。
値段は毎年変わるようですが、思ったほど高くありません。スーパーで売っている国産ウナギと同等くらいと思います。しかもだんぜん大きく、おいしいです。脂がのっていて身が締まっている感じです。これを一度食べると他の国産養殖うなぎは食べられなくなるほど。
気になるのはパッケージにしっかり記載される「電気化学工業 青海工場」の文字でしょうか。
もちろん贈答用にも書かれています。知らない人が見たらビックリすること請け合いです。
素人考えではうなぎ事業だけ子会社にして「ヒスイうなぎ」のブランド名を冠した社名でも付ければ……と思いますが、基本的に小売り向けではありませんし、これでいいのでしょう……。逆に貨車マニアには電気化学工業の「軍配マーク」が入っているのも魅力的なポイントです。
うなぎの直販は丑の日に限らず一年中やっていますので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてください。
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