第10回全国路面電車サミット2010富山大会その4
(第10回全国路面電車サミット2010富山大会その3からの続き)
初日の最後の講演は、鉄道フォトライターの矢野直美さん。「路面電車の走る町=車輪の音色に包まれる旅」というタイルとで、路面電車が走る日本各地、世界各地の様子を写真を交えながら語っていました。
鉄道ファンを自認する矢野さんですが、いわゆる「撮り鉄」的な車両中心の写真ではなく、周囲の風景を取り入れた写真がメインです。路面電車だけでなく、厳密には軌道事業者ではない江ノ電なども登場しました。
講演はたびをテーマとしているので、軌道事業者や地方鉄道の経営や政策行った部分とはかなり印象が異なる話となっていましたが、話の様々なところに、路面電車の活性策のアイデアに触れられていたと思います。
例えば蒸気機関車風の車両(実際は様々な問題がありディーゼル機関車)を運行している伊予鉄道のケースなどは、他の地方鉄道や軌道事業者でも参考にできるのではないかと思います。新幹線で経営分離される第三セクターなんかも観光の目玉にどうでしょうか?
また、海外での事例になりますが、トラムカーレストランというのがあり、トラムでダイニングが楽しめるというもの。いわば食堂車ですね。最近はビール列車などを運行する事業者も増えてきていますが、されをさらに進めた形ですね。日本だと防火対策などの問題で難しそうな気もしますが……。
これにてメインの講演は終了です。関係者にはこの後もイベントがあったようですが私は撤収です。
富山国際会議場の一階では、グッズの販売や模型の展示なども行なわれていました。また、関連イベントとして、富山芸術環状線 Art Go Roundというのも行なわれますが、尖端的な「芸術」イベントで、「エアタグが」とか言われても、楽しめる人は一部にとどまるのではないかと個人的には疑問を感じてしまいました。
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