横川SA(上り)に横川駅メモリアルコーナー出現。キハ57が登場。
横川といえば碓氷峠、碓氷峠と言えば峠の釜飯を懸想させられます。かつて長野新幹線開業までは、信越本線で横軽越えの際には、機関車を連結し後押ししていました。連結・開放作業をするために待ち時間があり、その間に横川駅で峠の釜めしを買うのがある種のお約束でした。
信越本線の横川~軽井沢間は長野新幹線開業とともに廃止されてしまいましたが、釜飯屋さんは生き残り、新幹線の車内販売や、高速道路の横川サービスエリア(SA)で釜飯を買うことができました。情緒はともかく釜飯ファンにはありがたいことです。
さて、その上信越高速道の横川SA(上り線)がリニューアルされ、横川駅メモリアルコーナーが出現したとのこと。しかも、碓氷峠で活躍していた気動車「キハ57」の実物大オブジェが設置されているのだそうです。早速、上信越道を使ったときに寄ってみました。
横川駅を思わせる「よこかわ」の駅名札。横川駅自体は廃止になったわけではなく、いまも存在しているので変な感じ。「峠の釜めし」発売当時の横川駅を再現というところが興味をそそります。
建物に一歩足を踏み入れると、いきなりキハ57の前頭部がお出迎えです。一見すると非常に良くできている。それもそのはずこの運転台部分は廃車となった車両の実物を使っているのです。側面にはキハ57 26 という車番が書かれているものの、実際には九州で廃車されたキハ58型車両の先頭部を持ってきたとのこと。まあ一般の旅行客には違いなどわからない。(一応鉄道ファンである私にも判らない)
運転台部分に続く客室・側面部は、実車体ではなく、窓枠や座席などの部品を流用して新たに作られたようです。出入り口も客室ではなく運転台部分の乗務員出入り口から中に入るようになっていて苦笑させられます。それにしても誰が考えたのか分かりませんが、なかなか粋な計らいですね。今回は機会がありませんでしたが、いずれここで釜飯を食べて、かつての碓氷峠の風景を振り返りたい気分にさせられました。
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