織作峰子写真展「時」RICOH RING CUBE
写真家織作峰子氏の写真展「時」が RICOH RING CUBEで開催されていました。銀座の中心地とも言える交差点に面した、三愛ドリームセンター8・9階の窓ガラスに大きく桜の写真が目印となっています。とはいえ目に留まった人はどれほどいるのでいるのでしょうか。私はあらかじめ意識していたにもかかわらず、気づきませんでした。夜に見るときれいに桜が浮かび上がっているそうですので、また昼間とは違った印象なのでしょうが……。
さて、エレベーターで9階に昇り、評価の高いコンパクト機 CX1 などを手に取ってみたあと、8階に降りるとそこがギャラリーです。 そこでは織作峰子氏が日本や世界各地で旅をした中で写した風景や桜の写真を中心に、20点の作品が展示・販売されていました。いきなり受付で価格入りの作品リストを渡されるのが驚きでした。購入希望で訪れる方が大半なのでしょうか。
モノクロームの額装写真や、しだれ桜のカラー写真を四面の屏風に印刷した写真など、お値段も25万円からとはっきりいって高め。個人的には写真は科学技術の進歩と共に発展したもので、絵画と異なり安価に提供できることが利点の芸術だと思っているので、もっと安く提供されるべきだと考えています。120万円のインクジェット屏風も、もっと高級感があれば許される値段だと思うのですが、縁の処理などにはチープな印象を受けたというのが本音です。いや、いきなり受付で価格表を出されなければこんなうるさいことは書かないのですが。
さて、写真そのものはモノクロームの写真の焼きつけは優しい感じであり、「時」というテーマとともに考えると、いろいろ感じさせられるものはありました。個人的には最近はコントラストが高く、粒子が荒く焼き込まれたプリントが好みなので、少し物足りなさを感じましたが、これは好みの問題でしょう。
まあ、残念ながら私には彼女の写真がなぜ高評価なのか、あまりよく分かりませんでした。ミスユニバースという経歴、美貌のせいとは思いたくないのですが。そのようなことを考えてひっそりと会場を後にしました。
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