ミュゼふくおかカメラ館 TRAVELOGUE 2000-2009 「石川 直樹写真展」
2009-3-8 22:00
ミュゼふくおかカメラ館で開催中の『TRAVELOGUE 2000-2009 「石川 直樹写真展」』を尋ねました。本写真展では、冒険写真家の石川直樹氏(以下敬称略)が参加した Pole to Poleプロジェクト (P2P)などの写真が展示されています。
P2P プロジェクトは 2000年に北極から南極まで、南北アメリカ大陸を経由して、自転車など人力で踏破するという企画。石川直樹は23際にしてこのプロジェクトの日本代表として参加し、若手冒険家として名を馳せることとなりました。
その石川直樹の2000年以降の活躍がテーマとなっていて、2006年のインドネシアの祭りや森の写真、屋久島、悪石島や東南アジアの島々の秘境とも呼べる場所を訪れて撮影しています。写真展では大きく引き延ばしたパネル展示が中心となっています。
残念ながら石川は、写真単体の善し悪しを論じるならば、お世辞にも上手い写真とはいえないでしょう。たとえばピントが合っていない、水平が取れていない、解像感がない写真を大延ばしにしている……など。極限の地とは言えど、風景写真一枚一枚の出来映えとしてならば、いくらでもつつくことができてしまいます。しかし、それでも私たちが石川の写真に惹かれ、魅入ってしまうのはなぜでしょうか。おそらく確かにそこに到達し、見た情景を写し撮ったという臨場感があるからではないでしょうか。
コメント・トラックバック
No comments yet.
Sorry, the comment form is closed at this time.