ソフトフォーカスレンズ “Minolta AF SOFT FOCUS 100mm/F2.8”

2009-2-24 22:15

秋山庄太郎の『花妖』を見てから、ソフトフォーカスレンズが気になりだした。今月のあるカメラ雑誌によると、6×7 の120mm のソフトフォーカスレンズを使っていたとのこと。おそらくPENTAX SMCP 67 120mm F3.5のことだと思われる。

ソフトフォーカスレンズ利用例

αマウントでも 100mm のソフトフォーカスレンズがある。ミノルタおよびコニカミノルタ時代に出ていた “AF SOFT FOCUS 100mm/F2.8” というレンズだ。銘玉と呼ばれるが癖のあるレンズで、ソニーには引き継がれなかった(コニミノ末期にディスコンになった)ため、現在では中古でも新品価格を上回る値段が付いていることも。私はネットオークションで美品を安く入手できた。

ソフトフォーカス花の習作1

フォーカスリングのほかに、ソフト量を調節できるリングが備わっている。これを 3 にするとソフト量が強くなり、かなり幻想的な雰囲気になる。1 でもかなりふわっとした雰囲気にな。ソフト量 0 だと実にシャープな描写をするのもこのレンズの特徴だ。ちなみに開放でも口径食(ビネット)がほとんどでないのもよい。

ただ銘玉とは言っても欠点はある。前群繰り出し式フォーカスのため、AF時に前玉が回転してしまう。最短撮影距離が 0.8m で被写体によりづらいのも残念なところ。またソフト量調節の際にもレンズの長さが変わり、画角が若干変わる。鏡胴もお世辞にも高級感があるとは言えない。

しかし、フォーカスホールドボタンが付いているなど使いやすい面もある。なりよりもソフト感がうまく表現できたときの画が素晴らしく、欠点には目を瞑ってしまえる。

ソフトフォーカス花の習作2

ソフト量は 0~3 の範囲で調整できるが、実は 0.5 あたりという中間で撮ることも可能。このあたりはアナログな感じでよい。しかしソフト量の目盛り(0~3)はデジタルカメラの EXIF 情報には反映されないので別に記録しておく必要がある。EXIF も万能ではないので、フィルターワークや三脚使用の有無と同じで仕方ないことだが、ちょっと残念なところ。

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